手を切られたら足で書かうさ
足を切られたら口で書かうさ
口をふさがれたら
尻の穴で歌うよ。

  
小熊秀雄 の詩より
 
 

「いったいどんな人が、この詩を詠んでいるのだろう・・・」
そう思いながら目を閉じて、心の中でこの詩を詠んでみると、まぶたの裏に不屈の精神を持った人物が浮かび上がってきます。

そして、私たちにパワーを分け与えてくれます。

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生きていると、苦しいことや悲しいこと、つらいことに必ず遭遇します。
そのとき、背中を向けて逃げ出してしまっては、いつまでたっても逃げ続けなくてはなりません。
だからこそ、苦難に立ち向かう必要があるのです。

一回失敗したら、次の手を考え、それがダメなら、さらに別の方法を試してみる・・・。

何度も何度も挑戦して、自分に打ち克たなくてはなりません。

ちなみに、小熊秀雄は、北海道小樽市稲穂町に生まれ、幼少期を樺太で過ごしました。その後、養鶏場の番人など様々な仕事に従事したあと、1922年より旭川で新聞記者になります。この頃から詩をつくりはじめ、長編叙事詩集『飛ぶ橇』で詩人としての地位を確立しました。

小熊秀雄は、病苦と闘いながら、また、当時まだあった「治安維持法」の弾圧に耐えながら、作品を発表し続けました。そして39歳という若さでこの世を去っています。

小熊秀雄は太く短い人生を、全力で駆け抜け、全力で生き抜きました。そのエネルギーが、作品のなかから湧き上がっています。

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